下洞沢流路工事
仮排水管設置
工事に先立ち、川の水を迂回させます。
床固工の施工
施工順序は、①床固め本体工②垂直壁工③側壁工④水叩工で行いました。
床固め本体工、垂直壁工の作業です。重機で掘ると、昔流れ出た大きな石がたくさん出てきました。小割してダンプトラックにて搬出です。コンクリートを流し入れる型(今回は鋼製型枠)を設置し、コンクリートを打設します。クレーンが大活躍です。
次は側壁工です。この工事ではブロックを並べてその間にコンクリートを詰めるブロック積擁壁という工法です。
最後に水叩工です。コンクリートの上面をきれいに仕上げるのは職人の技です。
流路護岸工の施工
床固工と床固工の間は側壁と同じ工法のブロック積擁壁を施工します。また、水叩工に似た底張工を施工します。
ブロック積擁壁工の上10cmは型枠を設置してコンクリートを打設します。底張工も同様ですが、上面は金ゴテで丁寧に仕上げます。
途中経過ですが、こんな感じに出来上がってきました。
主な作業内容は床固工と流路護岸工の繰り返しとなります。
こんな工夫しています
国土交通省では、砂防工事現場の『安全対策研究発表会』が毎年行われており、当社・当現場も参加させていただきました。その論文、発表パワーポイントから抜粋で紹介します。
①熱中症対策
②3次元ソフト・ドローン測量の活用
ありがたいことに優秀賞をいただきました。
現場進捗写真
令和3年2月末から着工し、2ヵ月毎の進捗写真です。
現場完成
令和3年2月から始めた当工事ですが、工事開始前は予定期限までに完成する事ができるのかとても不安でした。ちょうどほぼ1年かけて、令和4年2月22日をもって無事故で現場を完成することができました。関係者の皆様をはじめ、地元の方々には交通規制を伴う時期もあり、ご不便をおかけしましたが、工事へのご理解、ご協力をいただきありがとうございました。